ことわざ集

贔屓の引き倒し

贔屓の引き倒し(ひいきのひきたおし)」とは、特定の人物を可愛がりすぎたり応援しすぎたりするあまり、かえってその人の立場を悪くしたり、迷惑をかけたりしてしまうことを指すことわざである。

成り立ち

教訓

「よかれと思って」した行き過ぎた支援や肩入れが、結果的に本人を不利な状況に追い込んだり、周囲の反感を買ったりしてしまう状態を表す。

好意からの行動であっても、度を越してしまうと逆効果になるという戒めの言葉である。

由来

「贔屓(ひいき)」という言葉自体は、気に入った人や物を特別扱いして引き立てることである。「贔屓の引き倒し」は、あまりに強く引っ張りすぎて相手を倒してしまう(台無しにする)というイメージから来ている。意外かもしれないが、中国の伝説上の生き物「贔屓(ひき)」が語源である。※下記参照。

この「贔屓」を引っ張ってしまうと、背負っている重い柱や建物まで一緒に倒れてしまうことから、
「応援しすぎて力を入れすぎると、かえって全体を台無しにしてしまう」という意味のたとえとして使われるようになった。

類語・関連表現

贔屓倒れ(ひいきだおれ):特定の者を贔屓しすぎた結果、自分自身が損をしたり破滅したりすること。

そもそも贔屓とは?

中国の伝説に登場する、亀に似た姿をした神獣(竜生九子の一つ)である。

贔屓の姿

中国の建築では、重い石柱や石碑を背負って鼻息を荒くしながら耐えている「贔屓(亀に似た想像上の動物)」の彫刻が多く見られる。重いものを背負うことを好むという性質があり、お寺や神社にある重い石碑や石柱の台座(亀趺)の装束として彫られている。

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