由来ショート集

索引

由来ショートについて

普段何気なく使っている言葉にも、実はおもしろい由来が隠れている。
今回は、知っているようで知らない言葉の意味や由来についてのまとめ(簡略版)である。

おべっか

江戸時代の言葉「べっかし(別可し)」や、お世辞を言う様を表す擬態語「べっかち」が変化したものとされる。相手を喜ばせるために、お辞儀やへつらいを過剰に行う態度の呼称として使われる。

フーテン

漢字では「風天」と書く。もとは仏教用語で「風を司る神」を意味していたが、風の向くままにさまよう様子から、定職に就かずぶらぶらしている人や変人を指す表現に転じた。映画『男はつらいよ』の車寅次郎の代名詞としても知られる。

タコ部屋

昭和初期にかけての建設現場や鉱山などで見られた、労働者を過酷な条件下で拘束・監禁した部屋のことである。「一度入ったら自力で出られない(タコつぼに入ったタコのような状態)」という例えから名付けられたと言われている。

ボウフラ

蚊(カ)の幼虫のことである。水中で体を折り曲げて棒のように揺れながら泳ぐ姿から、「棒振り(ボウフリ)」が変化して「ボウフラ」と呼ばれるようになった。

打ち明ける

「うち」は強調の接頭語、「明ける」は隠していたものを外に出してオープンにする動作を意味する。自分の内面にある秘密や本音を包み隠さず外にさらけ出す行為から来ている。

モヤイ

船を港の杭や船同士に繋ぎ留める「モヤう(舫う)」という航海用語や、共同作業を行う「催やい(もやい)」に由来する。東京都の新島などでは協同・協力の精神を象徴する言葉であり、渋谷駅前にある「モヤイ像」の名称の元にもなっている。

不毛

もともとは土地がやせていて農作物や草木が生えない状態(毛=作物・草木)を指す言葉である。そこから転じて、努力しても成果が得られないことや、生産性のない状態・議論を表現するようになった。

幕の内弁当

江戸時代の芝居小屋に由来する。芝居の「幕間(まくあい=幕と幕の間の休憩時間)」に観客が食べたことから「幕の内」の名がついたという説が最も有力である。役者が幕の裏で食べたことに由来するという説もある。

ケバい

衣服などの表面から毛羽(けば)が立ち、毛羽立ってけばけばしく見える様子から派生した表現である。派手で品がない装いや、化粧が濃すぎる状態を指す口語として使われる。

ニヒル

虚無を意味するラテン語「nihil(ニヒル)」、あるいは英語の「nihilism(ニヒリズム)」を語源とするカタカナ語である。冷ややかで虚無的な態度や、冷笑的でどこか陰のある魅力を備えた人物像を表す。

ざっくばらん

「ざっくり(大まかに)」や「竹を割ったよう」な様子を表す「ざっくり」と、弾けて散らばる様を表す「ばらり」が合体した俗語である。もったいぶらず、心を割ってオープンに発言する様子を表す。

おもちゃ

「言いやすさ」と「敬意(お)」が組み合わさって進化し、「おもちゃ」になったとされている。

  • 持ち遊び(動作)
  • 持ちゃそび(音変化)
  • もちゃ(省略形)
  • おもちゃ(丁寧な表現が定着し、名詞化)

このように、動詞が名詞化する過程で、覚えやすく呼びやすい形に削ぎ落とされていったという。

平安時代などの貴族社会や、のちの宮中(公家)で使われていた言葉が由来という説

もう一つの由来は、高貴な遊び: 貴族が子供に「(これを手に)お持ちになって遊びなさい」と声をかける際の「御持ち遊ばせ(おもちあそばせ)」が略されて「(これを手に)御持ちや」→「おもちゃ」になったという考え方である。

どちらも語源は似ているが、なるほどの由来である。

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