日常で何気なく使っているこの2つの言葉だが、
実は「一般名詞」か「商標(ブランド名)」かという違いがある。
1.宅配便と宅急便の根本的な違い
| 呼称 | 宅配便 (たくはいびん) | 宅急便 (たっきゅうびん) |
| 意味・ 位置づけ | 国土交通省の定義に基づく「一般名詞」。 小口荷物を配送するサービス全体の総称。 | ヤマト運輸(クロネコヤマト)が提供 する宅配便サービスの「登録商標」。 |
| 該当する サービス | ゆうパック、飛脚宅配便、宅急便などすべて | ヤマト運輸のサービスのみ |
つまり、「宅配便という大きなグループの中に、ヤマト運輸の『宅急便』という商品がある」という関係性である。
ホッチキス(一般名はステープラー)やセロテープ(一般名はセロハンテープ)と同じ関係性といえばわかりやすいだろうか。
2. 各社の「宅配便サービス」の正式名称
ヤマト運輸以外の会社は、「宅急便」という言葉を使えないため、それぞれ独自のサービス名をつけている。
- ヤマト運輸: 宅急便
- 日本郵便(郵便局): ゆうパック
- 佐川急便: 飛脚宅配便(ひきゃくたくはいびん)
日常会話で「佐川急便の宅急便で〜」と言っても意味は通じるのだが、厳密には間違いということになる。
3.なぜ「宅急便」が宅配便サービスの代名詞になったのか?
ちょうど50年前の1976年に、ヤマト運輸が日本で初めて「個人向けの小口配送サービス」を開始した際、このサービスを「宅急便」と名付けた。
それまで個人が荷物を送るには、郵便局に重い荷物を持っていくしかなかったが、
「電話一本で自宅まで引き取りに来て、翌日には届く」というシステムが画期的だったため、
その名前がそのまま宅配便サービス全体の代名詞として定着していまったのである。