
実はオランダのニッカボッカーズという半ズボンから来ている。
17世紀のオランダ人移民にまで遡る、非常にユニークな歴史を持っているという。
言葉の由来:架空の著者「ニッカボッカー」
この言葉の直接のルーツは、1809年にワシントン・アーヴィングという作家が書いた『ニューヨークの歴史』という滑稽本(風刺本)にある。
- アーヴィングは、ディートリヒ・ニッカボッカー(Dietrich Knickerbocker)という架空のオランダ人歴史家の名前を使ってこの本を出版した。
- この本がニューヨークで大ベストセラーとなったため、当時ニューヨークに移住していたオランダ人移民の子孫たちのことを「ニッカボッカー」と呼ぶようになった。
服装の由来:オランダ移民のスタイル
当時、ニューヨーク(旧名:ニューアムステルダム)に入植したオランダ人たちは、裾を膝の下で縛った「短ズボン」を履く習慣があった。
『ニューヨークの歴史』の挿絵で、登場人物たちがこの短ズボンを履いていたことから、次第にそのズボン自体の名称が「ニッカボッカーズ(Knickerbockers)」、日本では「ニッカポッカ(nikkapokka)」と呼ばれるようになったのである。
スポーツウェアとしての流行
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ニッカポッカは動きやすさが評価され、ゴルフ、野球、登山、乗馬、自転車などのスポーツウェアとして世界中で大流行した。
日本での「作業着」化
日本では当初、登山用や軍服として伝わったが、その「足さばきの良さ」が建設現場で働く職人たちに支持された。特に高所作業では、ゆとりのある生地が障害物に触れることでセンサーの役割を果たしたり、膝の曲げ伸ばしが楽だったりするため、独自の進化を遂げて定着した。